キラキラ☆日記

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zoom RSS 江戸のとろとろ茶碗蒸し

<<   作成日時 : 2012/09/23 00:57   >>

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 ひたむきにがんばる女の子の物語が好きです。「みをつくし料理帖」(テレビ朝日)は、まさにそんな好みにどストライク。

 大阪生まれの天災孤児・澪(北川景子)は名料理屋の夫婦に奉公人として拾われる。女ながら板場に入るが、店が焼け、主も亡くなり、遺された女将の芳(原田美枝子)と共に江戸に出る。そば屋の店主(大杉蓮)に気に入られ、料理人として雇われるが、上方の味が受け入れられず、料理人の誇りを傷つけられるーー。

 女性の社会進出なんて概念のない江戸時代。地縁血縁ゼロ、完全アウェーの地で生きていかなくてはならない女の子が、困難を一つひとつ乗り越えていく姿が、北川景子を得てりりしく描かれてました。ちょーっと料理の手がおぼつかない所もあったけれど、吹き替えなしでショウガの千切りしてたし。正座してても背筋が伸びて美しいのよね。時代劇似合うなあ。あまり好きじゃなかったけれど、見方変わりました北川さん。

 登場人物の気持ちを茶化さず真っ当に綴っている一方で、テレビドラマならではの画作りがバキバキ炸裂していたところもステキでした。たとえば吉原見物での雑踏の見せ方。メインの人物の頭がエキストラに隠れてマジで見えなくなったり、リアルに数メートルはぐれたり。ああ本当に江戸の民のレジャーだったんだな、って素直に思えました。
 あと、自分の料理が人を不幸にするのではないか、と思い詰め、橋のど真ん中で絶叫、号泣するシーン。重要な場面ではあるのですが、考えてみれば、路上で自分の気持ちを吐き出すなんて、通常ありえないでしょう。だーけーど、澪の気持ちに入り込んでしまうと、そんな不自然さは気にならない。いやむしろ、気持ちの高まりがひしひし感じられる名シーンに感じる。
 それと、物語の根底を支える、魅力的な料理の数かず。匂いの伝わらないテレビで味を伝えるには、感覚を的確に言葉にしたセリフと、ちょいオーバーなくらいの表情がものをいう。セリフは原作頼みのところもあるかな? 読んでないのでわかりませんが、長屋の男の子が里芋をつまみ食いしたときの満面の笑みを見れば、それだけで、わー、アレうまいわ、って思えちゃう。

 このお話、登場人物が全員、家族を喪っている。それでも家族以上に心を通わせて、助け合って生きている。
 澪が芳を慕うのは、親も家もなくした自分をおかゆで助けてくれたから。そば屋の店主が澪を見出したのは、荒れた社をせっせときれいにする姿に亡き娘の面影を見たから。小松原様(松岡昌宏)が「つる家」をちょいちょい気にかけるのは、澪の味に何かを感じたから。料理をよすがに澪と気持ちを通わせるのは、かつての幼なじみ・あさひ太夫(貫地谷しほり)。障子越しの再会シーンにはグッときました。
 誰かの働きかけに心が揺さぶられることから生まれる、血よりも濃い関係が幾重にも描かれ、感動を呼ぶ。この深みは、手っ取り早い家族讃歌ドラマでは味わえるものではない。

 キャスティングが手堅いところもいい。100%いい人の平岡祐太くんやニヒルな翁屋のパシリ高橋一生くん、味にうるさすぎて「高校生レストラン」とかぶるマボ先生。貫地谷さんは花魁にしてはあどけない感じがしたが、"カゴの鳥"のやるせなさはすごく出ていた。やっぱ原田美枝子はきれいだなあ。子役女子は若いのに堅実な仕事ぶりですが、長屋の子も可愛かった。ナレーションはてっきり石坂浩二と思い込んでましたが、なんとフキコシ氏。えー、声もステキだけど、なんかもったいない。本編で使ってくれてもよかったぞ。

 澪が見上げる空はいつも、希望を思い起こさせるような青空。江戸の風情を楽しみつつ、今に通じる物語に仕立てた脚本(吉田紀子)、演出(片山修)がよかったです。
 あー、HDD容量をケチって録画キャンセルしたのは失敗だった。北川景子のイメージを変え、今年初のブログ更新のきっかけになってくれたドラマでした。ありがとう。当然、今年のドラマでは暫定1位。

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